かぐらぎのBlog

月別アーカイブ: 2020年5月

彼らの覚悟

フィリピンの一般的な平均月収はおよそ8,000ペソ(約20,000円弱)だそうです。
ウチに来ているフィリピン人の中には、田舎出身者もおり
田舎だと1日100ペソ(約200円)くらいの稼ぎしかなかった者もおります。
いくら物価が違うとはいえ、そんな収入では生きていけないのが現状です。
なのでフィリピンでは家族が同じ家で生活し、皆で働き、皆で助け合っているのです。
面接時の履歴書を見ると、同居者の数が10人を超えているのも珍しくありません。
前回、家族の生活を背負って日本に来ると言いましたが
その背負っている家族の数が違います。
ちなみに外国人実習生制度は3年間、転職が認められておりません。
そして、彼らにとっても一生に一度しか活用できない制度となっています。
なので、途中で辞めたらそれで終わり、二度とこの制度は活用する事が出来ないのです。
この、一生一度の制度を使い、倍率10倍以上の面接を勝ち抜き
やっと手に入れた来日なのです。
そう考えると、彼らは根本的に働くという事に対しての覚悟が全く違うと思いました。

で、実際どうなの?外国人実習生③

私たちが彼らを見て、まず驚いたのは仕事への姿勢です。
とにかくよく働きますサボりません‼こちらがセーブさせないといけないくらい💧
ウチの実習生はフィリピンからですが、彼らが日本で働く理由は当然ながらお金です。
一般的なフィリピン家庭は、お世辞にも裕福とは言えません。
日本の一般家庭とは考えている水準が違います。
そんな彼らはお金を稼ぎ、家族を養うため、伝手のない異国に働きに来ているのです。
実習生の大半は借金をして日本に来ます。
正直、彼らは覚悟が違います。お金を稼ぐという明確な目標があります。
家族の生活と借金を背負って働いているので、まず休みたがらない(笑)
イヤだから、キツイからと仕事を辞めることもありません。
そんな姿勢で仕事に向かうので、あっという間に仕事の知識・技術も習得していきます。
これは完全に嬉しい誤算でした。(^-^)

 

で、実際どうなの?外国人実習生②

最初は2名のフィリピン実習生を採用しました。
当社への配属は10月でした。
改修工事最盛期ということもあり、とにかく人手不足でてんてこまいの状態でした。
そこに、言葉もロクに話せないフィリピン人の面倒をみないといけない職長は
もちろん抵抗があったと思います。
「さすがに今は面倒みられへんで」「まぁ、とにかく材料運びでもしてもらうわ」
兎にも角にも実習生の日本での仕事が始まりました。
一週間が経ちました・・・

私 「どう?実習生。」
職長「いや、社長。あいつら、めちゃめちゃいいわ!これからも実習生は
_____採用し続けなあかんで!」
職人「ほんまにいいですよ。もういろいろ作業も教えてやっていってます。」
私 「えっ、ほんまに?もう作業させてんの?」

正直、外国人実習生の採用を踏み切った私自身でさえ
そこまでの期待をしていなかったのが本音です。
この時の職方達の反応は本当に意外で、新しい若手を手に入れたように
嬉しそうに報告してくれる表情をいまだに覚えています。

で、実際どうなの?外国人実習生①

ハッキリ言います。
彼らはめちゃくちゃがんばって働いてくれています。
今、建設業界で深刻な若者不足。
本当にみなさん口をそろえておっしゃるのが「若者が来ない、続かない・・」
確かに。応募をしても集まらないし、採用してもすぐ辞めてしまいます。
何故だろう❓ でも、本当は理由をみんなが知っています。
一言、魅力がないからです。
賃金(これなら他に楽な仕事がある)、職場環境(夏は暑いし、冬は寒い外での仕事)、
衛生面(汚れる)、人間関係(俗に言う職人気質の先輩)etc‥。ごもっとも。
逆に考えると、そこまでしなくても他に仕事があり、充分生活する事が出来るほど
日本が豊かになったのだと思います。
当社がフィリピン実習生の採用に踏み切ったのも、最初はそこが理由でした。
「3年間の実習期間中は辞めない若手」くらいの感覚でした。
「どうせ3年じゃ技術の習得なんか無理、どんなに教えても3年で帰るんやから
材料運んだり、先輩のサポートをしてくれればいい。」
とにかく人手不足の穴埋め程度にしか考えていませんでした。
実際どこか上から目線の感覚でした。 彼らと直接、接するまでは・・・