かぐらぎのBlog

月別アーカイブ: 2021年6月

咄嗟にでる言葉

実習生も数年日本で暮らしていくうちに、咄嗟にでる言葉が日本語になってきます。
「痛!!」とか
「熱!!」など(笑)
一生懸命仕事をしている最中にそうゆう場面に出くわした時、
外国人が日本語で声をだす姿はとても面白く、まわりの空気が和みます。
(先に心配するべきかもしれませんが)(笑)
もちろん仕事としての戦力になってくれていますが、こういった何気ない言葉だけでも
いい雰囲気作りに貢献してくれているんだなぁと感じます。

実習生制度

この制度の目的は、あくまで外国人が日本で技術を学び、培った技術を
母国で役立てる為の制度です。そう、建前上。
実際、彼らはお金を稼ぐのが目的で、日本の企業側はどうにかして
人出不足を解消したいというのが本音だと思います。
私はフィリピンでの面接時に、なぜ日本で働きたいかを尋ねますが、
理由はみな「家族の生活費」や「家(車)を買いたい」「お金を貯めてなにか商売がしたい」
等々、今のところ日本で技術を学んで母国で同じ職種を生かそうと考えている人間に
面接時には出会ったことがありません(笑)
(もちろん私が出会った事がないだけで、そういった人も沢山いるはずですが)
現在の実習生受け入れ許可認定を受けている分野=人出不足の分野な訳ですから、
実習生=出稼ぎ労働者だという事は、もうみなさん周知の事だと思います。
出生率が1.3付近でうろうろしている日本で、労働力が上がるはずはないのですから、
それを他国から補うのは仕方のない事だと思っています。
しかし、実習生という名目である以上は本人の望む、望まないに関わらず期限があり
終わりがやってきます。
仕事とお金が欲しい国から、人出不足の国に働きに来るというWINWINのスタートも
3年、5年と日本で働いて、やっと企業の戦力になる状態になった時点で
帰国”させないといけない”側と、まだまだ日本で働きたいのに
帰国”しないといけない”側ができるという、なんとも残念な終わりがくるこの状況・・・
なんとか双方WINWINになれる制度になってほしいと願っています。