
前日にフィリピン入りしてから、マイナスイメージを持ったまま臨んだ面接でしたが
面接会場に到着した瞬間、整列したフィリピン面接者が一斉に
「おはようございます!!」
この表現が適切かわかりませんが、本当に軍隊のようでした。
現地送り出し機関より、当日参加者の履歴書を受け取り、面接進行の流れを
説明されました。5人一組で面接し、最終に絞り込んだ人数で再度面接をして
決定するという流れになっていました。
よくありがちな面接の質問をし、これまたありがちな返答をしていくのですが
その時に気が付きました。
「あれ?えらい行儀いいな。」「恥ずかしがり屋が多い?」
「もっとグイグイこないの?」
当然面接ですので、彼らも猫を被った面接用の彼らなのでしょうが、
物をグイグイ売り込みに来る、ねだる、のイメージを持ったまま面接に挑んだ私は
この時、なにか拍子抜けしてしまいました。
【面接の様子】
私がフィリピンへ初めて行ったのは約5年ほど前になります。
当時はドゥテルテ政権の麻薬対策真直中で、正直治安に不安を抱えながらでした。
空港からガイドの車で首都マニラへ近づくにつれ、たくさんの高層ビル群が
見えてきます。「あれ?想像してたよりも、全然都会やん。むしろ凄いな。」
マニラにあるホテルへ向かう車中の窓から見た風景は、
まさに大都会へと向かっていく感じでした。
が、すぐに最初の衝撃がやってきました。
マニラ名物『渋滞』 それも本当に動かない。そもそも車線が意味を成していない。
車線は3本、しかし車は4、5台??列になっていないのでもうぐちゃぐちゃ。
その上、信号がある交差点が少ないので、交差点ではいったもん勝ち。
渋滞で動かない時には物売りが車へとやってきて、バナナ(すごい量)やバッグ、財布、
100均で見かけるようなおもちゃ等々、とにかくひっきりなしにやってくる。
私はドン引きした。「こんなもん、誰が買うねん」
道端にはゴミが散らばっており、路上生活者もそこかしこに見受けられる。
少し歩けば裸足の幼子がお金をくれと集まり、物売りが物を買ってくれとやってくる。
本当にスムーズに歩くのが難しいくらいに・・・
そう、上を向けば高層ビルが立ち並ぶ大都会、しかし目線を下げれば
そこはトタン屋根と路上生活者。カオス状態。
「このアンバランスさはいったいなんなんや?」
「こりゃやっぱり治安は悪そうや。とゆうか、悪い!気をつけなあかん」
この国からの実習生を採用していいものなのかと不安になっていました。
ホテルの部屋から撮った景色
ホテルのエントランス前から撮った景色