かぐらぎのBlog

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実習生を受け入れるに当たって ②

実習生達の扱いや関係性がうまくいっていないと感じる場面に出くわした時
私がいつも思う事があります。
それは
“実際に一緒に働く人(日本人)は、社長の意図を理解しているのだろうか?”
実習生達との関係性が良好とは言えない場合に、よく耳にする言葉があります。
「あいつら、ぜんぜん言葉が通じない」
「なんぼ教えても覚えない。同じ間違いをする」
「会話に入ってこようとしない」
そして最終的には
「なんで俺が言葉も通じない外国人の面倒をみなあかんねん」
ココです。
ココに社長との考えの相違があるのではないかと思います。

実習生を受け入れるに当たって ①

建設業界では、もはや外国人が働いている事は珍しくもなく
当たり前の風景にも感じられるようになってきていると思います。
しかし彼らの表情を見た時、明るくいきいきと仕事をしている者もいれば
暗くうつむいたまま仕事をさせられている者も見受けられます。
実習生を自社に受け入れる事を検討されている方は、ほとんどが社長様ではないでしょうか?
先行投資をしてでもスタッフを確保したいという思いから
費用もかかり言葉の壁もある外国人の受け入れを悩みに悩んで検討される事と思います。
これまでに外国人実習生や労働者を受け入れた企業様とさまざまな形で接してきましたが
成功している企業様と問題がある、あるいはこのままでは問題が起きそうだなと思う
企業様がなんとなくわかるようになってきた気がします。
私はせっかく来た外国人に日本を嫌いになってほしくありませんし
また逆に、さまざまな問題から犯罪に走る外国人が出てほしくありません。
これから実習生受け入れを検討される方々に、ほんの少しでも参考になればと思っております。

技能検定試験 ②

実技試験は日々しっかりと仕事に取り組んでいれば必要な技術は身についているので
問題ないかと思います。(しかし、来日5年目の試験は一級技能士レベルの
難易度なので、これはやりすぎのような気がしますが・・)
逆に言うと日頃しっかりと仕事に従事させていないと合格は難しいので、
例えば実習生を本来の目的以外で働かせている場合などは、すぐに見破られてしまう
可能性がありますし、正直それを確認するのが機構側の意図だと思います。
日本という国は皆さんが思っているほど外国人に甘くありません。
来日さえすれば最低3年は日本に滞在できるというのは誤りですし、技能実習生として
来日している実習生達は、こういった試験に合格し続けて滞在の権利を
得ているんだという事を知って頂きたいと思います。

技能検定試験 ①

あまり知られていないのですが、(というよりこういった事はなぜか報道しないのですが)
日本で働く実習生は、職種にかかわらず必ず検定試験を受けなければなりません。
そしてその検定試験で合格しなければ、そこでリタイア、帰国となってしまいます。
来日1年目と3年目には実技試験と学科試験、
そして実習期間を延長してプラス2年した場合の来日5年目に実技試験が課せられます。
で、この検定試験なのですが、これがなかなかの難易度なのです。
学科試験は日本人でも100点をとるのが難しいんじゃないかと思うくらい
意地悪(むずかしい)な問題や、今使う??って単語が出てきます。(笑)
建築塗装工事を例に上げさせてもらうと、研磨刷り、広葉樹、粒度、微粒化などなど。
日本人なら意味もわかりますし、最悪漢字をニュアンスで感じ取る事ができるのですが
それは外国人には無理です。
研磨刷り=ペーパーあて なのですが、彼らはペーパーあては理解してるのに
研磨刷りは???となってしまいますので✕となってしまします。
この場合、日本語の文章は理解しているのに、単語が分からず✕になってしまうのです。
そして教える私達も、昨今使わない単語など無数にあるので
教えようにも教えようがないのです。
このあたりに関しては、もう少し時代にあった単語を選定して頂きたいものです。

誤解を生じさせないために

こういった誤解のほとんどは実習生が来日して半年から1年位の時期に起こりがちです。
その都度、双方が納得するまで話し合うのも解決法ではありますが、
やはり一番は、まずそもそも誤解を生じさせないようにする事だと思います。
忙しい時に部下に指示をする時、そのやり方は説明しても
理由までは説明しない事が多いのではないでしょうか?
特に時間や工程に追われる作業現場ですから、その時にゆっくり理由を
説明している暇があるとも思えません。
しかし、外国人実習生に指示する場合、この理由をしっかり伝える事が
すごく重要だと感じています。
結果がこの様になる。←だから今、この作業が必要だ。
指示する際に時間がなくても、例えば休憩時間、帰りの車の中など、
できるだけその日の内にゆっくりしっかり理由を教えてあげる事。
実習生の彼らのWhy?をWhy?のままにしない事。
そして実習生達にも遠慮なくWhy?と言えるんだという事を教えてあげた上で
その機会をしっかり与えてあげる事。
当たり前の事になるのですが、結局はそういった事を日々気兼ねなく
お互いに言い合える関係作りが大切だと思います。

誤解 ③

②、③で挙げたフィリピン人だけに怒る事や、面倒くさい仕事を
押し付けられるといったことは、完全に彼らの被害妄想です。(笑)
これだけは私の会社の自慢なのですが、私の会社の人間に国籍や立場で
差別する人間はひとりもおりません。これは断言できます。
単純に間違っているから怒られたり、仕事の技量に応じた作業をさせられているだけです。
仕事の技量が上の人間が作業をし、技量が下の人間が材料運びや先輩の補佐をする。
ごく普通のことなのです。そして、そこに国籍は全く関係ないのです。
実際、実習生より後に入社している日本人も同じことをしているのです。
しかし、なぜかそこには目がいかず、自分がしんどい事をした事だけに不満を募らせます。
こういった誤解なのですが、当然日本人側は全く気付いていません。
日本人にとってはいわゆる修業期間としては当たり前と考えるからです。
なにかのきっかけでトラブル(大小関わらず)になり、表面に出てきて
初めてそこに誤解があることに気が付くのです。

誤解 ②

現地送り出し機関や受け入れ機関が実習生達の来日後、トラブルがおきないようにと
一生懸命日本のルールや仕事への心構えを教えてくれているのですが
どうもこれが、「とにかく日本人の言う事に従わないといけない」と
どこか卑屈な受け取り方をしている場合があるのです。
1.日本人(上司)のいう事に従いなさい→フィリピン人はなんでも我慢しなさい
仕事を指示された時、それが理不尽に感じる事はみなさんも経験があるはずです。
その理不尽も自分の経験値や立場があがり、今となればその必要性を
理解出来たりすることもあれば、いまだに理解できないものもあると思います。
例えば、芸の道や相撲などの付き人のような下積み、俗にいう修業は
彼らには理解し難い不必要なものと感じるのでしょう。
彼らは直ちに直結しない事や、合理的ではない事を不必要(無駄)と考える場合があります。
毎日使う道具を洗う→明日もまたすぐ汚れるのに意味がないことをさせられる
毎日掃除をする→掃除するほど汚れていないのに掃除させられる
作業中、道具などを取りに行くよう指示する→あなたが行った方が近いのに行かされる
こういった事を不必要(無駄)と考えた場合、
日本人がフィリピン実習生に無駄なしんどい事をさせていじめている
しかし、来日前に「日本人の言う事に従いなさい」と言われているので
フィリピン人はいじめられているが我慢して従わなければならない。と解釈してしまい
予想もしていなかった誤解が表面には現れず、
彼らの胸の内だけでひっそりとくすぶり始めるのです。

誤解 ①

現在まで数年、フィリピン実習生を受け入れてきましたが、当然ながら
ここまで順風満帆な訳ではありませんでした。
会社は人間の集まりな訳ですから、トラブルやいざこざもありました。
皆で話し合ったり、時には個別で相談したりと案件によってさまざまな
対応をしてきましたが、その中で実習生特有の誤解が存在する事に気が付きました。
実習生達は面接採用決定後、日本語やルールを3,4か月かけて勉強した上で
各社に配属されるのですが、日本で日本の企業で働くのですから、日本の国と
それぞれの会社のルールに従わなければなりません。そしてこれは現地の
送り出し機関や日本の受け入れ機関でも徹底的に教え込まれてきます。
・・・が、
どうもこれが変な誤解というか、間違った解釈をしている場合があります。
例えば、
1.日本人(上司)のいう事に従いなさい→フィリピン人はなんでも我慢しなさい
2.日本人が怒る→フィリピン人にだけ怒る
3.きつい仕事やめんどうくさい仕事を指示する→そういった仕事はフィリピン人にさせる

問題を解決していく中で、
彼らの中で、こういった変換がされている事が多々あることに気がついたのです。

ロメルとジュリウス N4 合格!

当社実習生のロメルとジュリウスが日本語能力試験N4を受験し、合格しました!
正直、この合格自体は聞く人が聞けばそれほど珍しい事ではないかもしれません。
しかし今回、どうしても自慢したくなり、ブログにて報告することにしました(笑)
実は今回の日本語能力試験。私は彼らが受験したことすら知りませんでした。
二人は私達には内緒で勉強していたようです。
つまり、私達は全くサポートをしていないのです。
彼らになぜ報告しなかったのか聞いてみると、
「もし合格しなかったら恥ずかしいからナイショにしました」と、照れながら言いました。
私は彼らの姿勢に感銘を受けました。
毎日暑い中、肉体労働をした後に、会社(私)に言われた訳でもない資格を
誰のサポートを受けるわけでもなく独学して自費で受験し合格したのです。
もし私が彼らと逆の立場だったら、私には到底出来ない事だと思います。
私が出来ない事ができる彼らを、私は本当に尊敬しています。                 

  

                 責任感が強い頼れる頑張り屋 ロメル   一児のパパ。家族のために頑張るジュリウス

 

 

 

ステイホーム

長引くコロナ禍、不要不急の外出制限でストレスはたまる一方です。
そんな折、知り合いのジムオーナー様と当社実習生の話をしていると
ぜひ彼らの為にと、トレーニング機材をプレゼントして頂ける事になりました!
遊びに行くことも出来ない昨今の状況下で、最高のプレゼントとなりました!
本当にありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寮に設置後、現在ドハマり中。毎日毎日、トレーニングに励んでおります。

が、寮に設置しているので服装は・・・(笑)