かぐらぎのBlog

カテゴリー別アーカイブ: 日記

悪いのはどっち? ①

醜い扱いを受けている実習生がいるというニュースを見かける。
よってたかって暴行を加えていたり、ペットを扱うようにしていたり
劣悪な環境で生活や作業をさせていたり。
そしてその報道を見た方たちからは
「それみたことか。だから実習生制度は奴隷制度だ!そんな制度は必要ない」
と声が上がる。
私は実習生にこの様な不当な扱いをする者(業者)にも
それをみて実習生制度を奴隷制度だと批判する人にも
そしてこの様な事案をニュースに取り上げるマスコミに対しても
「結局、なにがしたい(言いたい)の??」という気持ちになる。

先輩実習生達の帰国

前回、新しい実習生の来日をお伝えしましたが
今回はその逆で、今まで頑張ってくれていた先輩実習生達が
実習期間終了に伴い帰国ラッシュとなってしまうという残念なお知らせです。
彼らは特定技能活動で日本での仕事を希望しているのですが
今のところ、建築塗装工事の分野自体が認定されておらず
私にはどうする事もできません。
彼らの帰国は、仕事の技量を考えても大きな痛手なのはもちろんなのですが
何より数年間、共に汗をかき、飯を食い、風呂に入り、叱り、遊んだ彼らに対して
私は一方的に父親感情が芽生えてしまっています(笑)
単純にそんな彼らとの別れが私はとても辛い。
一日でも早く建築塗装工事分野が特定技能活動に認定され
彼らと再会出来る日を心から待ち望んでおります。

四期生の来日

日本、フィリピン両国の出入国規制緩和により
先日、弊社にもやっと新しい実習生が来日しました。
このコロナによる世界的なパンデミックの影響で
彼らの来日は約2年以上も延期されていました。
本当に待ちに待った来日です。

左からジェイ・ライヤン・ダン
先輩たちと仲良くしてください。☺

整理 整頓 清掃 ④

この整理 整頓 清掃については、未だに日本人スタッフにも
口うるさく言っている事なので、実習生云々の話でもないのですが。(笑)
家電や家を綺麗に保てる人間=道具や作業場を綺麗な状態に保てる人間
汚れが気になる人間=違和感を見つけることが出来る人間
綺麗に掃除できる人間=細かい所まで気が付く人間
整理 整頓 清掃には、いい仕事をする為に必要な要素が集約していると思います。
結局のところ、私はいい仕事をする為にはいい私生活が必要だと考えています。
日本人の病的なくらいの神経質さと、潔癖さがあるからこそ
細かい所や誰も見ない裏側まで丁寧な仕事にこだわるジャパンクオリティが生まれ
世界に認められていると信じています。そして、その原点が整理 整頓 清掃だと。
実習生含め当社スタッフはうるさく感じているでしょうが、
私は彼らを細部まで目が行き届くいい職人にしたいからこそ
これからもうるさく言い続けるでしょう。

整理 整頓 清掃 ③

私は日本人は世界からすると病的な位の神経質だと思います。
本当に細かい所に気を使い、気にします。
しかし、それが日本の良さでもあります。
彼らは整理、整頓、清掃の合格ラインが違うと言いましたが
こればかりは口すっぱく言い続け、こちらの合格ラインがどこかを
理解してもらうしかないと思っています。
綺麗なのものが汚れた時に、すぐに気がつける人間になるためには
① まず常に掃除して、汚れや荷物がすぐにわかる状況にしておく。
② 綺麗な状態を保つためには効率のいい収納方法やルールが必要。
③ 引き出しの中やタンスの中の整理整頓は使いたい時にすぐに使えるようにする為。
④ まとめて大掃除は労力を使う。毎日掃除する方が毎回の負担は少ない。
を、理解し実践していかなければならないと思います。そして最後に
⑤ 毎日掃除している人間は、そもそも汚れやちらかりを嫌う
というところにいきついていかなければなりません。
言うのは簡単ですが、継続するのは難しい事です。

整理 整頓 清掃 ②

私は社員に対して、整理・整頓・清掃にはうるさいほうだと思います。
机の上や引き出しの中、社用車の車内、資材倉庫の整頓状況等々。
とにかくひっきりなしに「片付けろ」「洗ってこい」と言っている気がします。
これには私なりの理由があります。
私は、人間は綺麗なものが汚れた時はその汚れが気になるものですが
元々汚れていたり、汚れ切っているものがさらに汚れる事には
なんの抵抗もない、というか気にならなくなるものだと思っています。
例えば現場作業中のゴミや汚れ、忘れ物を
日頃から整理整頓を心がけている人は、そこにゴミがある事を違和感として感じ取れるが
日頃から整理整頓をしない人はそのゴミが気にならないから気づかない。
なので、ゴミや汚れ等に対して、気になる、気づく人間になる為には
仕事中ではなく、常日頃の日常生活から改善していかなければならないと考えています。

整理 整頓 清掃 ①

実習生は来日後、企業が用意した社宅や寮、賃貸物件に住む事になるのですが
私はよく抜き打ちで不意に彼らの家を訪ねます。
私 「おい、綺麗にしてるか?」
実習生「お疲れ様です。綺麗にしてます。」
しかし、部屋を確認して必ず言います。「片付けろ、綺麗に直せ」と(笑)
弊社の実習生に限って言えば、彼らはどうも整理・清掃は出来ても
整頓が苦手なように感じます。
別にゴミ屋敷のようになっている訳ではないのです。
荷物が散乱している訳でもなく一見すると綺麗な状態だと思います。
が、押入れを開けた瞬間、無造作に押し込められた衣服や荷物、
引き出しを開けると何がどこにあるかもわからない状態。
服はココ、と収納場所を決めているのはいいのですが、その直し方は押し込むだけ。
綺麗に畳んで揃えたり、トレーナーとシャツをカテゴリー別に並べたりといった事は
全く出来ていません。
簡単に言うと見える範囲は綺麗にしているが、見えないところはあまり気にしていない。
私は単純に整理、整頓、清掃の合格ラインが違うのだなと感じています。

ロメル、N3 合格

昨年の日本語能力検定N4合格の勢いのまま、N3の試験に挑戦し見事合格しました!
彼はこのブログでも一番名前が出ているのではないでしょうか。
スピーチコンテスト優勝やN4、そして今回のN3合格など、
実績から想像すると凄くまじめで勤勉なイメージなのですが、
実際の彼は凄くひょうきんでノリのいい、そして要領のいい子です(笑)
もちろんこういった実績は年月が勝手に授けてくれたものではなく
彼の努力の賜物です。彼は本当に影で努力をしてきました。
では、彼の努力の原動力は何なのか?
私が感じるのは、彼はどの実習生よりも日本という国に興味を持ち愛しています。
興味があるからより深く知ろうとし、深く知るために学ぶ。
それが結果となって表れていると思います。
「好きこそ物の上手なれ」ですよね。
そんな彼も5年の実習期間が終了しようとしています。
現行のルールでは、彼はあと数ヶ月で日本を離れないといけません。
本当になんとかならないものなのか・・・。

実習生を受け入れるに当たって ③

社長は少しでも現場の力になれるようにと実習生受け入れを決断するのですが
現場サイドはそれを面倒事を押し付けられていると受け取っているのです。
こうなると、当然扱いは雑になりますし、また雑に扱われた実習生も
持てる力を発揮してくれるとは到底思えません。
確かに言葉や文化が違うのですから、日本人の新人に教えるのとは
比べ物にならない労力は必要です。実際に教える方は大変だと思います。
しかし、そもそもはスタッフが募集してもこない、すぐ離職してしまうなどで
なかなか定着してくれないという原因があり、実習生受け入れに
舵をきったのではないのでしょうか?
面倒事を押し付けられたと感じながら実習生と接している方は
そもそもなぜ実習生が必要になったのかを考えていないのです。
結果、社長の考えと実際に実習生と働く日本人スタッフとの考えが
一致していないと結局みなが損しかしない状況となってしまいます。
このような事にならないためには、実習生受け入れを決断する時
関係スタッフ全員にその理由、必要性を十分説明し、理解していただき
社長の思いを共有された状態で実習生の受け入れを始める事をお勧めいたします。

実習生を受け入れるに当たって ②

実習生達の扱いや関係性がうまくいっていないと感じる場面に出くわした時
私がいつも思う事があります。
それは
“実際に一緒に働く人(日本人)は、社長の意図を理解しているのだろうか?”
実習生達との関係性が良好とは言えない場合に、よく耳にする言葉があります。
「あいつら、ぜんぜん言葉が通じない」
「なんぼ教えても覚えない。同じ間違いをする」
「会話に入ってこようとしない」
そして最終的には
「なんで俺が言葉も通じない外国人の面倒をみなあかんねん」
ココです。
ココに社長との考えの相違があるのではないかと思います。